Keep Empowerment

リーダーシップ、そしてバス釣り

1on1 - 人の成長に貢献する

1on1 ここ数年、社内でも浸透して来た仕組みです。 「メンバーと1対1で会話する場を定期的に持つこと。」ですね。

今回は、自分流の1on1について、書きたいと思います。

1on1は成長のためのツール

人により、色んなパターンでされていることがあると思います。

  • 業務の状況を定期的に確認する
  • 不定期で相談にのる
  • 成長の支援の場とする
  • 毎回バラバラ

僕の場合は、基本的に成長の支援の場として使います。業務の状況確認の場は、いちいちMTGしなくてもいいようにしますし。どうしても報告貰う必要がある場合は、別途、報告のMTGを行います。必ず、「成長の場」としての1on1を存在させます。

なぜ、そうするかというと、一部の本当に高い志を持った優秀な方を除き、ぼく含め、自分で成長について向き合う時間を取れる器用な人はいないからです。 そのため、強制的かつ定期的に成長について話す場があれば、圧倒的・非連続な成長する可能性を上げることが出来ると考えています。

双方100%コミットの状態を作る

さて、そういう場があったとしても、「絶対成長するんだ・したいんだ」というコミットメントを保つ必要があります。 対象のメンバーはもちろん、それは、話をするあなた自身もそうです。

メンバーだけコミットしてもたりません。一緒に成長を望んで並走してくれる、支援してくれる人がいるからこそ、よりパワーを発揮します。

僕流の言葉で言うと、「メンバーの人生そのものを自分ごと化する」ことです。

定期開催。1on1以外の時間も重要

上記でも書きましたが、定期開催は重要です。不定期だと習慣化されず、やるときだけ意識する形になり、形骸化します。

また、1on1以外の時間も有効活用します。どうするかというと、1on1と1on1の間に、成長に向けたチャレンジをするのです。

  • 1on1の中では、成長に向けた課題や感情について、一緒に整理する。
  • 1on1で気づいたこと、見つけた課題について、次の1on1までにチャレンジする約束を取る
  • 次の1on1ではそのチャレンジを確認しつつ、次の課題、今のもやもや、気づきを話す

この繰り返しです。 実は、1on1は重要ではなく、ただのチェックポイントです。その間の日常生活、日常業務の中に、成長の種を仕込んでおくことが重要で、常に何かしらチャレンジできる様にしておくのです。

あとがき

自分自身、いいメンターに恵まれ、上記のような機会から飛躍的に成長する機会を持ちました。 こんな素晴らしい体験を他のメンバーにも!と思い、続けている1on1を紹介させていただきました。

人と人なので、正解はないし、間違いもないかもしれませんが、参考になれば幸いです。

サーバント・リーダーシップ入門

数年前に買って読めてなかったですが、ようやく読みました。 金井先生、いつも(本の中で)お世話になってます。

リーダーシップとは?

フォロワーが「この人ならついていきたい」と自然とついてくる状態。 それは、誠実さなどの人間性、世界観などのビジョン、背負っている覚悟・コミットメント、能力などに信頼しているからこそ、自然とついてきてくれる。

サーバント・リーダーシップとは?

強引に目標やミッションを押し付け、仕事をさせるのではなく、メンバーがやりたい!と思える状態になるよう導き、付き添うようなスタイルなんだと思う。本では、サーバントは奉仕・尽くすとある。メンバーの事を心の底から支え、行くべき方向にいけるよう尽くす事。

但し、召使の様に寄り添うのとは違う。あくまで、メンバーの為に、成長のために奉仕の精神を持つこと。

ビジョンが重要

ただサーバントであれば良いわけではない、部長なのであれば、部署や組織の未来のあるべき姿を描き、そこに行くのだという高いコミットメントが必須だと考える。それがないと、方向性が見えず、ただメンバーがやりやすい方向に行くだけ。それでは会社、組織の成長は見込めない。

なので、リーダーが一番ビジョンを描き、それをメンバーが目指したいと思うまでいい続け、ただ押し付けるのではなく、寄り添う様に支え続けることが必要だと考える。

目先のコトに寄り添うべきか?

そう考えていると、目標を見失い、パワーをなくしているメンバーに優しく寄り添うべきか?と考えることがある。 本当に大事なことは、現状に寄り添うのではなく、未来に寄り添うべきであるから、ただ手を差し伸べることがいいとは限らないケースもある。

本当にメンバーが成長し、あるべきものをつかめるようにするためには、時には厳しい事を求め続けることも必要なのかもしれない。

ボトムアップ組織とは

よく聞く言葉ですね。反対はトップダウン。 本当のボトムアップ組織とは何でしょう?

仕事の捉え方がかわる

仕事の仕方が違う? トップダウンなら、業務内容が上からおりてくる。メンバーは上司の言うことに従いそれをこなす。要はHowまで管理されている状態。ボトムアップなら、目的やミッションを渡され、自ら考え結果を追いかける。Howは任されている状態。

そうなっていれば、メンバーは自由に考え結果にも責任をもち頑張れるだろう。 トップダウンならやることが仕事なので、結果に責任を感じにくい。

これはよく聞きますね。

メンバーに諦めさせてはいけない、常に期待させる

本当のボトムアップ組織は、更にメンバーが上司に意見を言える組織じゃないかと思う。 そうでない組織はきっと見えない力が働いている。

  • 言っても聞いてもらえない
  • 言っても変わらない
  • 言ってもごまかされる
  • 言っても言い負かされる

などなど諦めや恐れがある。それじゃあ、Howは任されても、それ以上大きな変化は生まれない。 いい上司はメンバーから意見をたくさんもらえる上司、更に、いい会社は経営幹部も役員など上層部に遠慮なく意見を言える組織。

意見のパワーが常に上から抑えられるのではなく、下から突き上げられる状態。そんな会社は社員も幹部もどんどん役員のレベルを超えて会社全体が成長するのではないか。

人は楽な方に流れるもの

人間出来ること、わかる範囲に対してコミットすることは容易いので、どうしても、メンバーが劣っているところに目が行き、指摘してしまう。それは簡単なことだから、自分が解決できそうだから。そういうループが押さえつけの一つの力学になっていると思う。

上司が成長しないで、チャレンジしないで、メンバーは成長、チャレンジできるだろうか? そう考えれば、上司はもっと自分がチャレンジし、成長できる事。つまり今の自分ではできないことと向き合う努力をすべき。 メンバーを信じ、任せ、彼らにも同じように機会を作りたい。

マネジメントとしての仕事

とはいっても、なんでも自由ではいけない、視座や能力、価値観、人間性によりわがままが許される組織ではいけない。 その中で大事にしないといけないマネジメントとしての仕事は、その会社としての価値観、人間性を伝え続けることではないだろうか?

後は、メンバーを心の底から信じ、期待し、そんな素晴らしい彼らが生み出す価値を最大化する土壌を整えることだろうか。

こんな綺麗事のように思える組織があると、実現できると信じたい。